2023年3月30日木曜日

星屑のようなものになった記憶


 すさまじく長い時間だと思っていた一年あまりが、終わろうとしているときになると、とてつもなく呆気なくて、短い時間に思えてくるのはなんだろう?

時間が長い帯だとしたら、その上に記してきた点は点字のように解読不能な状態で、一つ一つ取り上げなければ読み返せないようなものになってしまっているんです。

もうある種の模様を描いているかのようにも思えて、遠い目になってしまう。

まるで街の夜景みたいにまばらに輝き瞬く。

なんだか星屑に似ている。


確実に綺麗なものだったことには間違いないんだけど。


また一周回って春が来ていた。