2016年2月8日月曜日

透明になりかけたものには忠実に



そこに当たり前のようにあると、
空気みたいに馴染んでしまって、まるで主張がなくて、気にも留めようとも思わなくなる。

でも、それはあるもので、

生きた証拠。

透明になりかけたものには、少しの優しさが必要で、

見え隠れする、それらを、じっと見つめてみたときの違和感さえも、
恥ずかしめることなく受け入れたい。


いつからか、キッチンの窓辺に置かれてしまった空き瓶。

それに気づくとき。

香ばしい焼きたてのパンに、その小さな瓶にスプーンを落とし、ハチミツをすくって、丁寧に垂らしたことを思い出す。


そんな幸せな時間を味わったことを。大切にしたい。


時々、微笑みながら思い出したいものです。