2013年11月19日火曜日

おやすみ



布団の中で
突然、忘れかけていたことを、ふと思い出した。





私が21歳の頃
その頃、私は他県で一人暮らしをしていて、その時期の流れで、妹と6畳一間のアパートで10ヶ月間くらいだったかな、一緒に暮らしていた。

2人暮らしとは言え、お互いのライフサイクルが違い、一緒にご飯を食べることも一度もなかったし、話すこともあまりなかった気がする。もちろん、けんかや言い合いもしない。


そんな暮らしで、ただ一つ共有していたことがあり、それは寝床だった。



狭い部屋では、いつも一緒にシングルサイズの小さなベッドで寝ていたことを思い出した。


私がバイトを終え、深夜3時過ぎに帰ってくる日は、妹が起きないように寝ているその横にすっと入る。



でも妹はいつも、微かに目を覚まして「おかえり」と言ってくれた。





私は、妹には密かに気をつかっていて負担にならないようにとか、いろいろと思っていた気がする。

その頃、彼女はまだ18歳だったっけ。




今思うと、異様な光景だけど
でもあれが普通で、毎日繰り返していた。



あれからかれこれ何年経っただろう、今、彼女は22歳、私は25歳で、妹はもう、私が姉だったあの頃より大人になっている。


そんなことを、さっき、

遠い昔のように思いだした。



今日はそんな夜でした。




では、おやすみ。