「ゆらめく夏の日」
ゆらめいてゆらぐ夏の真昼
陽炎の立ち上るのを見た
ああ行き場もなく伸びる木々の葉の手
ああその手の隙間溢れる日差し
すくいきれない光だった
柔らかな光が踊ってる塀沿いの路地
影の中で見た向こうは眩しくて
絶え間なく注ぐ夏の日差し
湖に手をかざすとたちまち
ああ波紋が広がっていくどこまでも
ああ密やかに伸びていく
チラチラとチラチラと
水面に写る日差しはそう星屑みたいで
そんな晴れた日の夢ならずっと見ていたいな
ああ光が踊ってる塀沿いの路地
影の中で見た向こうは眩しくて
ゆらめく夏の日