2025年9月2日火曜日

ゆらめく夏の日

 「ゆらめく夏の日」


ゆらめいてゆらぐ夏の真昼

陽炎の立ち上るのを見た


ああ行き場もなく伸びる木々の葉の手

ああその手の隙間溢れる日差し


すくいきれない光だった


柔らかな光が踊ってる塀沿いの路地

影の中で見た向こうは眩しくて


絶え間なく注ぐ夏の日差し

湖に手をかざすとたちまち


ああ波紋が広がっていくどこまでも

ああ密やかに伸びていく

チラチラとチラチラと


水面に写る日差しはそう星屑みたいで

そんな晴れた日の夢ならずっと見ていたいな


ああ光が踊ってる塀沿いの路地

影の中で見た向こうは眩しくて

ゆらめく夏の日