2017年1月21日土曜日

繊維の群れが天に昇るとき




小さくい命の球が、スルスルと糸のように解けて、


何かの繊維のようなものが、この地上で、最後を見届けるためか、行ったり来たりとしていましす。

壁を抜けたり、道を横断したりと隅々まで巡るように、生きた証拠を触りに来ては、何か、私に言いにきてくれるんです。
私は、汲み取ることができただろうか。

夢の中では、こんなにも会話ができていたのですから。


今日、その解けたものが、天国に登ろうとしています。


一人で何かをやり遂げる、最後のがんばりを


私は、もう見届けることだけしかできません。


それが、私のできる最後の精一杯だと誓い、
回想の途中で生まれた思い出や言葉たちは、白い袋に包み、燃やすことにしました。
私にとっての決心と一緒に。


ありがとうの言葉だけを添えて。