母に、「私は散骨がいいな。海の中って夢みたいでしょ。」と言うと、
「海の中は、永遠に一人で休むところだよ。
何者でもないものに包まれながら、何者でもなくなる場所。
残された人の心のよりどころがなくなるから、したくない。」
と言われました。
私は長いこと、一人で夢みたいなことばかり考えてきましたが、
それは、とても寂しいことなんだと思い、もうやめようと思いました。
いや、今のことではなく、ずっと前から
心のどこかで、やめたいと願い続けてきたことなのかもしれないです。
だって私も、日々心のよりどころが大事な、大切なものだと思っているから。
地平線を歩き続けていた少女を綴じ込み、
これで、やめようと思ったことを、ふと思い出しました。
やめるというのは、私にとって、
果てしなく希望的な意味です。
これから見たいものは、夢ではなくて、多分、希望みたいなものです。
先日、眺めを見に行った海です。深い青でした。