「砂のお城の女の子」
一人で住む
レモンの木を植えるのよ
とびきり明るいレモン
迷子の星たちの
目印をつくるのよ
この空にあなたが
一人にならないように
いつかね砂で作ったお城に
二人で住む
絵本の絵を見せるから
あなたは見つけてくれるのかな
何年も先この砂もなくなるんでしょう
「当たり前のことだよ」と
みんな笑って去る…
あなたはそろそろ
真夜中に顔を出して
この小さな窓に
明かりを光を届けてくれる
あなたが見える夜は
明かりを点けておくね
あなたがいる夜は
明かりを点けておくね
だから
見つけてね