芯まで冷える、寒い冬がやってきました。
外から帰ってきて玄関のドアを開けると、当たり前に真っ暗で、ひんやりと静まっていて、外とは違う寒気がします。そして途端にやってくるほのかな灯油の匂い。
部屋に染み付いた匂いが、おかえりのお出迎えをしてくれます。
暗いキッチンに白いあかりを灯し、マフラーとコートをハンガーにかけて、すぐステンレスのポットに水を汲みストーブの上におきます。
火をつけます。
その瞬間にたつ、鼻につく灯油の匂い。
熱いシャワーをして、浴室から出たときの充満した火の匂いと、暖かい部屋が好き。
灯油の匂いが染み付いたうちが、冬の中で一番好きです。
冬の醍醐味です。